
「あの宇宙に飛んだライカ犬よりも、僕の人生はまだマシだ」とかいう少年の映画があって、うえええん可哀相〜って号泣していたのは当時少女の私です。
でもこの本を読んでいる最中、ああすいません犬的には迷惑ですよねそんな劣等比較、て思いました。
それでぜんぜんどうでもいいんですけど、万が一この本が映像化されるような場合には“奇妙な肥え方をしたヤクザの嬢”は美少女になっちゃうんだろうなあ、と余計な心配もしてました。
事前に“犬の視点”と聞いていたため、犬の一人称だったらどうしましょう〜犬が「俺の飼い主ってのはさあ、」とか口走ってたらひくわあ〜とやや不安がっていたものですが、ぜんぜんそんなことはなくてよかったです。
人称やら文体やらってだいじですよねえ。ラストの数行の持っていき方が、やりそうだぜ!と思っていた。でも好き!というかんじでした。
私には押井さんの呪いが(適当な形で、けれど強固に)かかっているので“軍用犬”てだけできゃあきゃあいいたくなりますね。きゃあきゃあ。犬たちが空を見上げる場面が印象深いです。